なかなか寝てくれない赤ちゃん...寝かしつけのコツは?

まだ上手に睡眠を取れない赤ちゃんのお世話で、パパもママもヘトヘト。

寝かしつけに苦戦するパパママ続出!
先輩パパママもたくさん悩んできた寝かしつけ。寝かしつけに時間がかかると、早く寝てとイライラしてしまうパパママもいるでしょう。

睡眠時間は赤ちゃんによって個人差があり、一人一人違う眠りのサイクルがあります。
睡眠時間に縛られず、朝に起きて夜に寝るという生活のリズムを徐々に整えていくことも大切です。
関わる人全員に無理のない寝かしつけ方法を模索してみてください。

睡眠時間の目安(総睡眠時間)

・生後1か月まで:16時間前後
生れたばかりの赤ちゃんは1日の大半を眠って過ごします。1~3時間ほどの睡眠と45分前後の覚醒を繰り返します。

・生後2か月~1歳:13~15時間
新生児期が過ぎても1歳を迎えるまで、赤ちゃんは多くの時間を寝て過ごします。午前と午後2回のお昼寝が推奨されます。
この頃の赤ちゃんは睡眠の個人差が最も大きく、2~3時間ごとに目覚めてしまう子もいれば、8時間ほど続けて眠る子もいます。生後3か月頃からは夜泣きを始める子も多く、何をしても泣き止まない様子に困惑してしまうことも。

・1歳~3歳:11~13時間
まとった睡眠を取れる子が多くなります。夜に10時間前後の睡眠を取り、午後のお昼寝で2時間前後の睡眠を取るのが理想です。保育園などでは、3歳クラスからお昼寝の時間がなくなるケースも。

寝かしつけの基本3ポイント

①寝る前のルーティンを決める
入眠の儀式といわれている”毎日同じ時間に、同じ手順を踏んで、眠りに向かう”という習慣をつけると赤ちゃんは自動的に「これをしたら次は眠る」と体が眠る準備を始めるようになります。
寝る前の授乳→絵本を読む→寝かしつけ、など毎日の行動パターンのルーティン化、起きる時間寝る時間のルーティン化がおすすめです。時間もルーティン化すると、赤ちゃんは決まった時間に起床・就寝しやすくなると言われています。

②眠る前はゆっくり過ごす
一緒にお風呂に入る、スキンシップをとる、添い寝をするなどなど、赤ちゃんとの時間を持つと、心穏やかに落ち着いて眠りにつけるといいます。

③室内環境を整える
朝と夜の明るさの違いを教えるために、夜眠る前は光を遮るようにしましょう。お部屋の温度は適度に、暑すぎる・寒すぎる寝室にも注意しましょう。
また、入眠を妨げないように、おもちゃは寝る前に片付けましょう。

寝やすい姿勢

赤ちゃんの背骨は1年かけて「C」から「S」字になっていきます。首がすわって寝返りを打つくらいの生後4~6か月までは、赤ちゃんの背骨がCカーブになるように寝かせるといいでしょう。
足はおしりより高くして、背骨のカーブに合わせた寝姿勢に。

抱っこでの寝かしつけのコツ

①体にくっつけるように抱っこ
赤ちゃんは、生まれる前のママのお腹の中が心安らぐ環境といわれています。この温かい環境に近づけるために、体をくっつけるように抱っこしてあげましょう。

②縦抱っこ
ママ・パパの心臓音が聞こえやすくなり、落ち着いて眠れると言われています。

③コアラ抱っこ
背中が緩くカーブしながら、足を広げて木に登っているコアラのような姿勢が、赤ちゃんにとって楽な姿勢といわれています。

④トントンしながら抱っこ
トントンする場所は、肩、背中、おしり等がおすすめ。

こんな方法もおすすめ

・パジャマと日中着を区別する
首がすわり、着替えがしやすくなってきたら、日中着とパジャマを区別してみるのもおすすめ。
着替えは、赤ちゃんにとって体がたくさん動き、パパ・ママの手がたくさん触れる大変な作業。刺激も多いため、寝る前の合図として認識しやすいと考えられます。

・睡眠の質をあげる食生活をする
離乳食後期~完了期の赤ちゃんは、食事で入眠しやすい状態を作り出すのもおすすめ。
体内で分泌されるメラトニンは通称「安眠ホルモン」といわれ、しっかり放出されると、体内では血圧や体温が下がり、入眠しやすい状態になると言われています。
バナナ・ケール・トウモロコシ・キャベツ・お米・チェリーにもメラトニンが含まれているそうです。夕食のメニューに積極的に取り入れてみてください。

・指先や五感を使う遊びをする
知育玩具などを使った脳を使う遊びがおすすめ。
まだ思うように体を動かせない赤ちゃんは、眠りを促すほど体を使うのは難しいです。積極的に脳を使うことで、体は脳を休めるために入眠を促すようになります。ママの指を追わせて捕まえる遊びや、手遊び唄など知育玩具だけでなく、指先を動かす遊びで脳をフル稼働させてあげましょう。
また、音を聞いたりにおいを嗅いだりといった五感を使うことで、赤ちゃんは脳疲労を起こしぐっすり眠れるようになります。

・マッサージをする
足の土踏まず部分を親指で優しく押したり、足の指を軽くつまみそっと5回ほど回したり、マッサージで寝てくれる子も

・音楽を流す
音が全くない静かな環境では不安を覚えるケースがあるといいます。小さい音でヒーリングミュージックや心臓音に似ているメロディーを流したりするのも

・アイテムを使う
おくるみ、寝かしつけ専用枕、アロマ(赤ちゃん専用のブレンド精油)などのお助けグッズを試してみるのも

注意するポイント

・昼寝・夕寝を減らす
日中の睡眠時間が長いと夜に眠れなくなるため、昼寝の時間を短くしたり夕寝をさせないようにしたりするのはNG。
赤ちゃんが眠る時は、体が睡眠を欲している時で、適切に睡眠を取れないと、感情の起伏が激しくなり興奮しやすい状態になります。特に、夕寝を無理に我慢させてしまうと、眠くても脳が興奮して眠れない状態になり余計にぐずってしまいやすくなるので要注意。
お昼寝をコントロールする際には、眠り始めるタイミングを早める、夕寝をさせる場合には30分前後で起こしてあげるのがおすすめ。

・しつこく布団をかける
赤ちゃんの中には、布団をかけられるのを嫌がる子も少なくありません。布団をかけるのにパパ・ママがゴソゴソ動いていたり、布団を蹴らないように押さえつけたりしてしまうと赤ちゃんはなかなか眠れません。
寒さが気になる場合は、エアコンなどで室内を調整し、布団を蹴ってしまうならそのまま寝かし、しっかりと眠ったのを確認してから布団をかけてあげればOK

・動画などを見せながらの寝かしつけ
スマホやタブレットなど強い光は脳を活性化させ、興奮状態を起こしやすくさせます。また、画面から放射されるブルーライトは睡眠を妨げることが科学的に証明されています。
寝かしつけ動画を用いる際には、スマホやタブレットの明かりを一番暗くして、画面の配色を変更するナイトモードに設定しましょう。ブルーライトカットのフィルムなどを貼っておくのもおすすめ。

・ナイトライトをつける
寝るのが苦手な赤ちゃんには、ナイトライトや豆電球の明かりが入眠の妨げになっていることも。
赤ちゃんは「眠る=目を閉じる」という意識を持ってないため、眠りたいのに視界に入ってくる光を見つめてしまい、眠れなくなってしまうことがあります。
部屋を真っ暗にしてあげると、目が開いていても閉じていても同じ状態になり、赤ちゃんは自然と眠りにつきやすくなります。赤ちゃんがしっかりと眠ってからナイトライトをつけてあげるとOK

・添い乳
寝かしつけやすい方法と考えられていますが、先を見据えた場合、添い乳以外では寝つけないという状態に陥るリスクがあるため要注意です。