いつまでに授乳をやめるべき?卒乳・断乳の時期

離乳食については〇ヵ月までにこれを食べられるようにしましょう、〇ヵ月になったら始めましょうなどの情報があふれていますね。

しかしおっぱいの辞め時に関してはあまり明確な情報はありません。
それは「やめるべき時期の基準がないから」なんです。

WHO(世界保健機関)は、生後6ヶ月は母乳のみで赤ちゃんを育て、離乳食を始めたのちも2歳またはそれ以上まで母乳育児を続けることを勧めています。
アメリカ小児科学会は、最低12ヶ月、それ以降は母と子が望む限り長く吸わせることを推奨しています。

授乳は単なる栄養補給ではなく母と子のスキンシップの時間でもあります。
赤ちゃんの時期に身近な大人に対してしっかりとした愛着を持てることはその後の心の発達の土台に繋がります。

祖父母世代では1歳を目安としていた方も多く、家族や年配の支援者からは1歳を過ぎると断乳を勧められることがあるかもしれませんが、決して焦る必要はありません。

3歳を過ぎても6歳になっても授乳を続けていることはおかしいことではありません。

周囲の状況やネットの情報に惑わされすぎず、我が子の様子を見ながら決めていくことが大切です。

 

断乳と卒乳の違い

「断乳」は親側から授乳をやめること。
保育園入園や仕事復帰など親の都合で授乳を終了することを言います。
離乳の時期に入っていない場合は母乳栄養から人工乳(ミルク)に移行します。

「卒乳」は子ども側からおっぱいをやめること。
離乳食の段階が進んで母乳以外で十分に栄養を補うことができている状況であることが多いです。
急におっぱいを拒否されるとママとしては心の準備もできず、寂しくなってしまいますよね。

 

卒乳で起こるママの身体の変化

乳汁分泌は「吸った分だけ作る」ようなシステムになっています。

徐々に授乳量や頻度を減らしていくことが望ましいですが、中には離乳食や人工乳(ミルク)が口に合いすぎて急におっぱいを拒否し始める赤ちゃんもいます。

その場合は作られた分の乳汁が出し切れずにうっ滞してしまい、乳腺炎に繋がってしまうこともあります。

乳腺炎は産後2~3週に好発しますが、断乳時にも発生します。

 

【乳腺炎の症状】

・乳房の張り、痛み

・乳房全体が熱っぽい

・乳房が赤みを持っている

・乳房を触ると痛い

・乳汁が黄色く、どろっとしている

ママに発熱(38度以上)/寒気/悪寒/倦怠感がある

 

乳腺炎は乳腺のうっ滞から始まり、

①乳腺がうっ滞する

②うっ滞性(非感染性)乳腺炎

③感染性乳腺炎

④膿瘍

と悪化していきます。

感染性乳腺炎まで悪化してしまうと薬を飲む必要があるため婦人科の受診が必要になってしまいます。

乳腺のうっ滞を感じたら早めに助産院や助産師外来を受診して乳房マッサージやアドバイスを受けましょう。断乳を計画した段階で事前に相談することもおすすめです。

 

授乳の時間がなくなるのが寂しいママさんへ

今までの授乳の頑張りを母乳ジュエリーとして残すことができます。

「断乳の背中を押してくれる」

「夜間授乳や乳腺炎を乗り越えた今までの頑張りを自分自身で認めてあげられた気がした」

などたくさんのママさんから作ってよかったという声を頂いています。

 

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また臍の緒や産毛など母乳以外の素材も扱っております。

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