ホットカーペットでお昼寝…はキケン⁈冬に潜む乳幼児突然死症候群のリスク
「うつぶせ寝は子どもの突然死につながる」ということを耳にしたことがあるお母さんは多いかもしれません。
うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群のリスク因子と言われています。
乳幼児突然死症候群(SIDS)というのはそれまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく、眠っている間に突然死亡してしまう病気です。 日本での発症頻度はおよそ出生6,000~7,000人に1人と推定され、生後2か月から6か月に多いとされています。
詳しい原因はまだ不明ですがいくつかのリスク因子は明らかになっています。
最も有名なのがうつぶせ寝です。普段仰向けで寝ている子どもとうつぶせで寝ている子どもでは、うつぶせ寝をしている子どもの方が発生リスクが高いとされています。
そして身体に熱がこもりすぎてしまうこともリスクの一つとされています。
厚着のしすぎや過度の暖房によって体温調節ができなくなってしまい、赤ちゃんの身体に熱がこもってしまうことを「うつ熱」と呼びます。
赤ちゃんが自力で顔周りからよけることができない重い布団は窒息のリスクからも推奨されていませんが、自分でよけることができず熱がこもってしまうことからうつ熱の原因にもなります。
そしてホットカーペットや床暖房は特に身体が温まりやすく、また赤ちゃん自身で調整することができないため、うつ熱の危険度は高くなります。
大人にとっては足元があたたかい、お尻がポカポカする程度でも、身体の小さな赤ちゃんにとっては大敵。
夜間の就寝時にはベビーベッドやお布団に寝かせていても、お昼寝はカーペットの上だったり、遊んでいる間に寝てしまったりするケースも多いと思います。
また、ホットカーペット以外の要因にはミルクの温めすぎ、厚着、高い室温、ゆたんぽ、電気あんかなどが挙げられます。
ホットカーペットだけでなく厚着のしすぎでも発生するうつ熱。
スリーパーや暖房を適度に活用し、定期的な換気を行うなど赤ちゃんにとって過ごしやすい環境を整えることが大切です。