赤ちゃんにとって母乳が大切な理由

赤ちゃんにとって母乳が大切な理由 

WHOは「生後6か月間母乳だけを飲ませ、その後栄養が十分な補完食を食べながら2歳かそれ以上まで母乳を飲み続けること」を推奨しています。 
母乳が出ない場合や足りない場合を除いて基本的には母乳での育児が推奨されています。

この記事では母乳での育児が推奨される理由6つを紹介します。

 

免疫力UP 

母乳にはお母さんの持つ免疫が含まれ、赤ちゃんにとっての最初のワクチンの役割を果たしています。

免疫は胎盤を通して胎児期からもらっているもの、母乳を通してもらうもの、出生後自力で獲得するものがあり、特に産後1週間以内に分泌される初乳には多くの免疫成分が含まれています。

また、感染症以外にも中耳炎、下痢、喘息の予防にも有効とされています。 

 

食育 

母乳はお母さんが食べた物から作られるため、人により甘さや触感が違います。solid loveでお預かりする母乳も人によって粘度や色に違いがあるんです。

普段お母さんが食べている食材は経験したことのある味であり、離乳食を始めた時にも受け入れやすい傾向にあります。 

お腹から出てきても味覚を共有しているって不思議な感覚ですね。

 

SIDSの予防 

乳幼児突然死症候群(SIDS)は赤ちゃんが眠っている間に突然死する病気です。
現在の研究では原因は明らかになっていませんが、受動喫煙やうつぶせ寝などいくつかのリスク因子が分かりつつあります。

そしてそのリスク因子のひとつが人工栄養(ミルク)です。
ミルクで育てられている赤ちゃんは母乳で育つ赤ちゃんよりもSIDSの発生リスクが高いことが分かっています。

 

脳の発達の向上 

母乳育児期間が長いほど脳の発達に良い影響を及ぼします。 

幼児期に行われたIQテストで母乳で育った赤ちゃんとミルクで育った赤ちゃんでは母乳で育った赤ちゃんの方が高得点であった、という研究結果が出ています。

また、ADHD(注意欠陥多動性障害)を疑う幼児期の問題行動の減少も報告されています。 

 

触れ合い 

授乳は肌と肌が触れ合うことで匂いや体温を伝え合うことができる時間です。

出産後、赤ちゃんはママとの関わりによって愛着を獲得していきます。
子どもはママを安全地帯と認識できると、そこを拠り所としてハイハイや歩行などで行動範囲を広げていきます。

乳児期にママとの信頼関係を持つことができるかが子どものこころの発達に大きな影響を及ぼします。

また、おっぱいを吸われるとで母乳を作るプロラクチン、母乳を出すオキシトシンという2つのホルモンが分泌されます。
オキシトシンには子宮収縮の作用があり、産後の回復が早くなるという効果もあります。 

 

肥満予防 

母乳育児の期間が長いほど幼児になったときの肥満リスクが低下するとされています。 

また、授乳は多くのカロリーを消費するため、ママの肥満予防にもつながります。 

 

まとめ

以上母乳育児が勧められている理由6つを説明しました。

 

SNSで「〇ヵ月から離乳食!」「最短〇ヵ月で断乳!」なんて記事を見かけたり、産後すぐに職場復帰するワーママさんを見かけたりするとちょっと不安になりますよね。

でも実は授乳はここまでで終わりにしないといけないという明確なラインはありません。

2歳を過ぎても、栄養状態に問題がなくてもお子さんとの時間を大切にする手段として授乳を続けることはなんらおかしくないことです。

 

授乳のまつわるエピソードや思い出は人それぞれ、尽きないもの。

ぜひ母乳ジュエリーの感想と一緒にご自身の想いやエピソードを教えてください。